睡眠検査
簡易睡眠検査
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合に、自宅に携帯型の機械を持ち帰り、就寝前に鼻、指、胸腹部にセンサを装着し寝ていただき、睡眠中の無呼吸の回数・無呼吸に伴い体内の動脈血の中に、酸素がどの程度含まれているか(酸素飽和度)の変化を調べて、睡眠時無呼吸症候群の診断をおこないます。
簡易睡眠検査で軽症〜中等症の睡眠時無呼吸症候群と診断される場合には終夜睡眠ポリグラフ検査(精密検査)をおこなうことが必要となります。
検査当日に機械の取扱の説明を受けていただき、翌日に機械の返却に来院していただきます。
検査費用の目安
3割負担で約3,000円、1割負担で約1,000円
終夜睡眠ポリグラフ検査(Polysomnography; PSG)
体に脳波・筋電図・心電図・いびきの音・胸や腹の動き・血液中の酸素飽和度を記録するセンサをつけて寝ていただくことで睡眠中のいびきや呼吸停止だけでなく、夜間の睡眠状態(眠りが浅い、途中で目が覚める、睡眠中の下肢のぴくつき、睡眠中に異常行動、歯ぎしりの有無など)を評価し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、ナルコレプシー、むずむず脚症候群、不眠症などさまざまな睡眠障害の診断をおこないます。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には最初に簡易睡眠検査をおこなった後にPSGをおこなう必要があります。ご了承ください(健康保険上の規則です)。
当院では夕方に来院いただいて検査の準備をおこない、自宅で検査をおこなっていただきます。病院内の検査の方が安心な方には提携医療機関での検査もご紹介いたしますのでご相談ください。
検査費用の目安
3割負担で約12,000円、1割負担で約4,000円
反復睡眠潜時検査(Multiple Sleep Latency Test; MSLT)
昼間の眠気の強さを測定する為の検査です。ナルコレプシーなど過眠症の診断の為に行う検査で終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)の翌日に行います。朝から2時間ごとに4回の睡眠ポリグラフ検査をおこない、入眠するまでの時間(睡眠潜時)と入眠時レム睡眠の有無について判定します。眠気の強さに影響をおよぼす可能性がある薬は数日前から中止していただくことがあります。
検査の概要
- 8:40までにクリニックに来院いただけますようお願いします
- ベッドに仰向けに寝て戴き、9時からおよそ20分間睡眠状態を記録します。検査中は眠るようにしてください。
- 同様の検査を11時、13時、15時から行います。
- 検査と検査の間は眠らないようにしてください。
- 最後の検査終了後、頭のクリームを拭取り、洗髪していただきます。
検査費用の目安
3割負担で約18,000円、1割負担で約6,000円