何時間くらい眠れば大丈夫?

寝不足が続くと短期的には集中力が落ちて倦怠感が高まりミスが増える、中長期的には高血圧などの生活習慣病やうつ病、認知症のリスクを高めるなど、睡眠はわれわれの健康を保つために必要であることの理解は進んできていますが、それではわたしたちはどのくらい睡眠時間を取れば良いのでしょうか。

この質問に対する答えは「必要な睡眠時間には個人差が大きい」「同じ人でも加齢に従って必要な睡眠時間が短くなる」の二つのポイントがあります。

「必要な睡眠時間には個人差が大きい」については遺伝的な影響が大きいと言われています。どうしたら自分に必要な睡眠時間を知ることができるかですが、目安としては休日の予定のない日の睡眠時間と平日の仕事や用事がある日の睡眠時間を比較して休日の睡眠時間が2時間以上長いようなら睡眠時間が不足していると言えます。最近はスマートウオッチなどで毎日の睡眠時間を記録することもできますので使ってみても良いでしょう。

「同じ人でも加齢に従って必要な睡眠時間が短くなる」ですが、これは自分では気づきにくいものです。生まれてすぐの赤ちゃんは1日の半分以上寝ていますが、小学生になる頃は10時間くらい、20歳の頃は7-8時間、60歳では6時間程度と歳を取るに従って必要な睡眠時間は減ってきます。睡眠不足も健康に対して影響がありますが、必要以上に睡眠を取ろうとすると布団の中で眠れない時間が増えて、今度は不眠症に悩むことになってしまいます。

このように睡眠時間は短すぎても長すぎても問題が出てきますので、自分に必要な睡眠時間を知ることで健康に過ごしたいものですね。