認知症と運転免許

いつまで運転を続けられるか?地方に住む高齢者にとって運転免許を返納することは死活問題ではありますが、真剣に考えないといけない問題でもあります。

2017年の道路交通法の改正で75歳以上の運転者は3年に1回の免許証更新時に全員が認知機能検査を受けることになりました。この検査で認知症のおそれありと判定された場合には臨時適性検査(医師の診断)、または主治医などの診断を受けてその診断書を提出することが求められ、認知症と判定された場合には免許取消されることになります。

厳しすぎる、認知機能と運転能力は別のものである、免許を取り上げられたら生活できないなどの声も聞きますが、75歳以上の運転者による死亡事故は増加しており、認知機能の低下で交通事故につながりやすい違反行為(信号無視や通行区分違反、一時不停止など)が増えることが明らかになっているので、不幸な交通事故を減らすためにはやむを得ない措置ではないかと思います。

私たちにできる事は認知症になる前からいつまで運転を続けるかを考えて、少しずつ準備をしておくことではないかと思います。散歩や運動、友人との交流など健康を維持するために活動することや行政や介護保険のサービスで利用できるものはないか調べることもよいと思います。心配なことがありましたらいつでもご相談ください。