「ストレス」とは

医学や心理学の領域では、こころや体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、こころや体に生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。一般的に使われる言葉としての「ストレス」はストレッサーのことを表している言葉です。

 ストレスには天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどなどの社会的要因などさまざまな種類があります。ストレスには悪いものというイメージがあるかと思いますが、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事も変化=刺激ですから、ストレスですし、暇で仕方がないストレスがまったくない状態が続くことも人によってはストレスである可能性もあります。

 それでは悪いストレスとはどのようなものでしょうか?悪いストレスの特徴としては、①強すぎること②長く続きすぎること、③自分では変えられないこと、④自分の判断でストレスから離れられないことなどが挙げられます。このようなストレスが続くと、体調を崩して、気持ちも不安定になり、食欲がなく眠れないなどに悩むことになります。ストレスが解決するとこのような不調も解消する場合が多いですが、ストレスが解消されても不調が続く場合やストレスを解決することが難しい場合はうつ病や不安障害などにつながることもありますので、気になる場合には一度ご相談ください。